フィラリアの予防について [予防]
フィラリアの話
皆さんもよく耳にされることの多い「フィラリア」
この蟲について少し話をしたいと思います。
「フィラリア」は線虫という寄生虫の一種で
感染すると心臓に太い糸のような成虫が寄生します。
http://animal.ds-pharma.co.jp/movie/dog_fira_movie_dr/fira_movie_dr.html
これによって心臓内の血流が悪くなり、
重症化すると命の危険があります。
心臓にオスとメスが寄生すると「ミクロフィラリア」
と呼ばれる子虫を産みます。
この子供たちは血流に乗り全身に散っていきます。
指先や肝臓などの臓器の細い血管内に詰まったり悪さもします。
フィラリア予防薬とは何でしょうか?
ご存知ですか?
フィラリア予防薬とはフィラリアに感染するのを予防するお薬ではありません。
感染したフィラリアの感染子虫を殺して親虫になる前にやっつけてしまうお薬です。
そのため予防薬の投薬期間が「蚊に刺される時期」から1~2ヶ月遅れているのです。
さらに、予防薬の効果は一ヶ月間持続するものではありません。
飲んだ日に効果を発揮するだけなのです。
フィラリア予防薬投薬前の検査の必要性は?
毎年決まった予防期間しっかり投薬していれば検査は必要ない?
答えは「No」です。
前述の通り、予防薬はフィラリアを「殺す」お薬です。
もしもフィラリアに感染してしまっていたら…。
心臓には親虫が、体中には子虫がいます。
それらがいっぺんに死んでしまったら…。
軽くても「肺炎」、悪くすれば「ショック死」します。
ワンちゃんは頭のいい子たちが多く、飼い主さんのことをよく見ています。
クスリを飲んだ振りをしてこっそり吐き出していたら?
クスリは飲んだけど、たまたま腸管からの吸収が悪かったら?
何事もそうですが、100%の予防はありません。
不幸な事故をなくすためにも、当院では毎年一回フィラリアの検査をお勧めしています。
フィラリアの時期に健康診断しませんか?
ワンちゃんは一年で人間の4~6歳分年をとります。
当院ではフィラリア検査と腎臓や肝臓の血液検査をセットにした「健康診断セット」ご用意しています。
年に一回この期に検査してみてはいかがでしょうか?
近年、ワンちゃんだけでなくネコちゃんでもフィラリアの感染報告があります。
ネコちゃんの心臓は一般的にワンちゃんのものよりも小さいためフィラリアの少数寄生でも症状が重篤化しやすいのです。
ネコちゃん・フェレットのフィラリア予防もご相談ください。
その他、健康診断セットご用意しております。
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