いぬ 避妊 乳歯遺残 [予防]
小春どうぶつ病院 院長です
今日は先日「避妊手術」を行った「イルマ ちゃん」のご紹介です。
イルマちゃんは生後約6ヶ月になる女の子で、将来的な病気の予防などを考えて「初回発情」の来る前に避妊手術を行うことになりました。
ちょっと不安そうな表情ですね
当院では避妊手術をする場合には「卵巣摘出手術」か
「卵巣・子宮全摘出手術」かどちらの術式を選択するのかをオーナー様に決めて頂いています。
それぞれいい面・悪い面がありますのでその辺は事前にご説明させて頂き、手術当日に「術式」を聞くという形です。
今回は「卵巣・子宮全摘出手術」を行うことになりました。
手術台の上でちょっと緊張しています。
イルマちゃんは以前から乳歯、特に上顎の犬歯が2本ともグラつきもなくしっかり生えているため、「抜歯」をお勧めしていました。
今回術前の身体検査でもこの乳歯は自然には抜けなさそうなため、
全身麻酔をかける機会は早々あるものではないこと、乳歯が残っていると歯並びが悪くなることから「乳歯抜歯」を強くお勧めさせて頂き、同時に行うことになりました。
麻酔状態も問題なく、手術は無事に終了。
「術前鎮痛」と「術後鎮痛」のおかげか麻酔から覚醒後も痛がる様子もなく、
その日の夜にはしっかりと「排尿」も出来ました。
最近増えてきている「トイ種」などの小型犬種ではイルマちゃんのような
「乳歯遺残」があるケースが結構あります。
これは特に命にかかわるとかそういう重大な病気ではないのですが、「歯列」が悪くなるため、時には「かみ合わせ」が悪くなったり
「歯」の当たり所によっては「歯肉」に食い込むようなこともあるため、
早めの抜歯を行ったほうが良いケースが多いのです。
まだ乳歯が残っている方はご検討してみてはいかがでしょうか?
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